
隣りのモノづくり[連載]
重要なのはヒトの融合
「フリーフローの中のうさぎ追いライン」、「着々挑戦ライン」・・。工場内の各ラインには、各加工機のサイクルタイム一覧表や、ラインあたりの人数、生産性などの期間ごとの実績、目標を掲げている。これとは別に、清掃活動から機械のメンテナンス強化など、これまで行ってきたTPメンテナンス活動を写真や図が付いたストーリーとして張り出したボードも展示している。こうしたものが、全員一丸で行ってきた活動の支えとなっているようだ。
ミツバの日野昇社長は「統合成果の創出は2007年度から本格化する。周りからは『シナジー効果の現出が遅い』と指摘を受けるが、まず人の融合に努めた」という。違う社風を持った企業の統合のため、焦らずベクトル合わせに力を注いだ結果が、意欲的に改善活動に取り組む富岡工場の姿に表れている。自電工の新藤信夫社長も「ミツバと自電工を合わせると、年間1億個のモーターを生産する規模になる。製品やノウハウの共通化でメリットの創出を急ぎたい。うまくいけば2007年度には7億円のコスト削減が可能」と目論む。ミツバと自電工、4月から名実ともに一体化する両社は、すでに一丸となって巨大企業に立ち向かう準備が整っていると言っていい。