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ITが変える日本のビジネスと製造業

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第9回:静かに逆襲に転じる日本の製造業
08.12.10

サントリーの製品をオセアニア地域向けに売る─。

10月下旬、ニュージーランドの栄養ドリンク大手フルコアをサントリーが700億円で買収することで決着がつきました。フルコアの親会社はミネラルウォーター「エビアン」の製造で知られるフランスのダノンでした。
ダノンは債務を減らすためにフルコア売却を決め、相手を探していました。買収の意向を示した企業が世界中から集まりましたが、最終的に残ったのはサントリー、キリンホールディングス、アサヒビールと日本企業ばかりだったそうです。

金融恐慌の中で日本企業が攻勢

米国の金融危機の煽りを受けて世界恐慌の様相を呈する中で、実は日本企業が静かに攻勢をかけているようです。要因は皮肉にも、世界的な金融危機に端を発する円高です。もちろん、株価の値下がりも加わります。簡単にいえば、良い企業を安く買えるようになったわけです。
人口減少社会に突入し、内需の拡大余地が小さい日本市場だけではビジネスの成功が難しくなる日本企業にとって、千載一遇のチャンスが到来しているようです。

トムソン・ロイターの調べで、2008年に入って日本企業による海外企業の買収規模は対前年比265%に達しました。対外M&A投資額が610億ドルだった日本は、中国を抜きアジアで1位になったのです。これは、米企業全体の半分に匹敵する規模です。

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