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母なる機械“マザーマシン”の生みの親

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第5回:高精度へのこだわりを貫く牧野フライスの展望
08.12.10

業界内外から何かと注目を集める森精機製作所。最近の景気悪化で派遣社員300人の削減、来年からの生産台数の半減(月800台から月400台へ)、一部設備投資の先送りを決めた。森精機は好況でも不況でも話題の中心にいる。その森精機と比較されることが多いのが牧野フライス製作所だ。

売上高は森精機が1700億円(09年3月期見通し)、牧野フライスが1110億円(同)と規模こそ近いが、トップのキャラクター、社風、戦略がまるで違う。また、牧野フライスの技術責任者が森精機へ電撃移籍する事件もあり、2社をライバルとして見る業界関係者も少なくない。

牧野フライスの創業は1937年、牧野常造氏(故人)が「牧野商店制作部」を設立したのが始まり。森精機が「新参者」と揶揄されるのに対し、牧野フライスは自他共に認める老舗メーカー。しかも輝かしい歴史を持つ。

58年、日本の工作機械業界にとってターニングポイントとなる日本初のNC(数値制御)付フライス盤(マシニングセンターの原型)の開発に成功した。NCはプログラム通りに工具を動かして金属を削るコンピューター。NCの登場で工作機械が一変し、金属加工工程を自動化できるようになった。

78年にはドイツメーカーに資本参加、81年には米国メーカーを買収した。日本の工作機械メーカーによる海外メーカーの買収は、牧野フライスが「最初で最後」と言ってもいいほど例が少ない。また、買収会社を通じて一時、ドイツと米国に生産拠点を持ち、海外進出の先駆けとなった。

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